2010年10月アーカイブ

私のマラソンベストタイムは2時間32分台。

25年ほど前に出したタイムで、当時の日本年間ランキングの200位には

入っていたと思う。 びわ湖毎日マラソン、エリートレースで出した記録である。

しかしこの頃は本当にマラソン練習はしていなかった。

本当に練習していたら、2時間25分前後は出せたはずだ。

それは、廻りの駅伝仲間らの取り組み結果をみたら、今ではそう思う。

 

私の10Kのベストタイムは30分後半で、20Kは1時間5分後半。

比較する、マラソンを得意とする仲間は同じく31分後半と1時間5分台。

そして、彼のマラソンベストタイムは2時間25分前後であった。

私もそれに触発され、駅伝の為のスピード練習を

マラソン用に距離を走る事に変えた年があった。

 

10kのタイムは1分落ち、駅伝の使われ方もランクダウンしたが、

その年は30kで1時間42分を余裕で切った。それまでより、3分速くなった。

マラソンで言えば、2時間25分を切れるペースだった。

いっそ、その時がマラソン当日であれば良かった。

よくよく週のマラソン前日、びわ湖地方は大雪。

交通がストップ。

荷物を抱え兄貴の家まで数キロ走り、風邪をひき大会は目標どころではなかった。

要するに、マラソンの練習はスピードをつける事ではない。

国際クラスのランナー以外は、走り込みに工夫をする事が大事である。

走るフォームを観察するにつけ、

新たな疑問に出くわす。

 

それは、これまで同じ人間がこの世に存在しないのと

ほぼ、同じだ。似ていても違う。

 

基本的に体を変に揺する走りは効率的ではない。

しかし、直立不動で走るのでもない。

 

分け方も様々あるが、

大きく分けて、柔軟な走り、硬い走り。

がそれぞれに、速い人・遅い人は存在するし、

柔軟・硬いと言っても、一口には言えない。

上体、下肢の動き上体の腕振り、腰の切れなど

たくさんありすぎて、それも人によっての良し悪しも違う。

 

例えれば、腕振りは完璧なのに(見た目か?)

足の動きがおかしい。(何処かに力みがあるはずである)

身体能力の問題?それは何処?走れば解決?

そうではない!

その証拠に走れば誰でもエリートランナーになれるか?

         違う。

 

それほど、難しいのである。

しかし、

自己流で難なく走ってはいけるランナーがほとんどである事も事実

 

フォームをいじるのも、場面(必要性)や時期(目標)などのタイミング次第である。

その場面として、指導者と出会ったり、、仲間を求めたりのタイミング?が必要か?。

夏場は無理せずスピード養成。

暑い中の走りこみは、強い信念が必要。

12月以降のマラソンには、無用かも。

 

秋口から

まず、これまで養ったスピードを殺し

走り込む。

 

スピードを押さえる、我慢、精神力を鍛える。

 

「余裕の走りの意味」=我慢の意味を「走り込みながら」知る。

そのうち、慣れてくる。

走りが判らない間は、

どこまでが余裕・全力・限界の境目が判っていない。

 

3時間前後のレベルに

この時期もうインターバルは必要ない。

まず、走れる距離を伸ばしていく。

 

来月になったら、

ゆっくり確実に走れる体が出来たようであれば、

目標ペース走を入れていく。

ここらあたりで、必要に応じ5K~10Kの

ペース走を長時間ジョグに入れていく。

 

ゆっくりした2時間、3時間走の

途中に目標タイム確認の為の5キロの快調走。

 

そしてまた1時間とかジョグ。

 

とにかくゆっくりであれ、走り続ける事。

 

速く走らないとストレスが溜まる人は

毎日の快調走と時々のスピード走をすればよい。

が、これに主眼を置いてはいけない。

 

要はマラソンは3時間以上走れる体作りが大事。

 

中、長距離と違い、

短距離的スピード感覚は

3時間以上などの一般ランナーに必要無い。

 

フルで3時間というのは、

100mペースが平均ペースが25,6秒で走る事。

その為の体作り。

 

4時間の人は、100mを30秒弱。

 

100mだけ走れば、恥ずかしいほどの遅いペースでも

42Kの維持となると走れない。

マラソン練習の意味がわかるであろう。

 

大抵の一般ランナーは意識改革だけで

速くなれるのです。

 

生き物にも

竹のように節目があり、

その節目で伸びるそうだ。

マラソンは完走してマラソン。

そして、途中経過はどうであれ、結果が実力。

いくら、30Kまでハイペースで頑張っても

以降歩いてしまったら、そんだけの記録。

まず、ペース配分を間違わない。

その為には、完走できる体と共に、完走ペースを身に付ける。

それを探りながら、距離をふんでいく。

 

まずの目安タイムは5キロと10キロのタイム。

仮に5キロを22分と23分の生徒がいるとする。

10キロがどうなるか?

22分の人が47分、23分の人も47分だとする。

こうなると、多分20Kになると23分の人の方が速い確率が高い。

この時点では個々の特性の域である。

22分の人は持久能力を高めるトレーニングが必要で、

23分の人は少しスピードアップも考えないといけない。

 

しかし、22分の人も23分の人も

果たして、100mのスピードはどうなのか?

もし、100mを20秒以内で走れるのであれば

5キロのタイムアップもマラソンの練習で補えるだろう。

 

それは、長時間走る事で、(速く走るという意味ではない)

体の仕組みが変わってくる。

その過程の中に刺激(緩いスピード練習)を入れられたら更に効果的である。

まず、自分の現在の力を知り、

それをどの方法で上げていくか?

決して、スピードが必要ではなく、

「長時間走れる体にする」それを主眼において走る事である。

いよいよ、走る事の楽しいシーズン到来!

中でもやりがいとして「フルマラソン」はうってつけ。

一部マニアにはウルトラマラソンを目指す人達もいる。

ウルトラマラソンには、当然マラソン以上に完走の為に養う条件が厳しい。

が、フルマラソンなら対策を充分とれば完走、いや大きくタイム短縮も可能だ。

特に5時間以上かかる人はほぼ対策をとっていないか?間違った練習をしている。

少なくとも、私が指導する人で5時間以上はかからせない。

ゆっくりでも走れば、5時間は切れる。

その理由と方法の一部をここで紹介していくが、

あくまでも個々の条件・経歴が必要だ。

個々の条件とは、性格・体質・練習歴などだ。

これは、話してみないと判らない。

練習のスタート時から方向性を間違っては失敗を生むだけである。

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